糖尿病の種類について

『糖尿病』と聞くと、「甘いものを食べ過ぎたんだな」と思う人は多いのではないでしょうか。何となく恐ろしい病気だというイメージはありますが、実際私たちの体の中でどのようなことが起きているのかは、知らない人が多いです。定義でいうと、『インスリンの作用不足に基づく慢性の高血糖を主徴とする代謝症候群』、簡単に言うと血糖を下げる働きが不足していて血液の中が糖だらけになってしまうことを言います。

糖尿病はその原因によって2種類に分けられます。インスリンは血糖値を下げる働きがあります。しかし、なんらかの理由でインスリンの量が不足している場合を1型糖尿病、インスリンがうまく働かない場合を2型糖尿病と呼びます。その為、対象がそのどちらの糖尿病を患っているかで看護や指導の方法は大きく変わってきます。1型の場合、インスリンが足りないためそれを補うことがメインとなります。気になる症状が出た場合にはすぐさま血糖の測定を行い、高血糖ならインスリンの投与、低血糖なら糖分を補給するといった具合です。2型の場合はインスリンがうまく働かない、つまり血糖値を下げることが難しいわけですから、食事や間食といった血糖を上昇させる要因となるものの管理がメインとなります。

簡単に糖尿病について説明しました。それぞれの対処法としては、1型の場合はインスリンが体内で作れないため、インスリンの投与がメインになります。一方、2型の場合は食事制限と運動での血糖コントロールがメインになります。症状が酷くなると、2型でもインスリンの投与を行わなくてはならなくなります。できるだけ日常生活をそのまま続けるためにも、自分を律して生活することが大切になるのです。