糖尿病専門外来で働くメリット

糖尿病専門外来には、糖尿病と診断された患者や、疑いがあると告げられた患者が訪れます。糖尿病はその症状を自覚しにくく、サイレントキラー(静かな殺し屋)とも言われています。糖尿病でみられる主な症状としては、喉の渇きや尿量の増加、発汗量の多さなどが挙げられます。糖尿病の怖いところは、放置していると知らないうちに病気が進行していくため重症化しやすく、神経障害や腎障害、網膜症などの合併症を発症しやすいところにあります。そして、糖尿病は慢性疾患のため、患者は長期にわたって食生活や生活スタイルを見直し、制限を受けることになります。食事会や飲み会など、様々な誘いに乗ることもできなくなります。

看護師は、そのような状況に置かれている患者と向き合い、食事療法や運動療法など、一人一人の生活に合わせた指導やケアを行っていかなければなりません。体の状態を正確に把握するため、インスリン注射や血糖値測定が正しくできているかについても指導していく必要があります。長期間にわたって病気と向き合っていかなければならないため、患者を励ましたり、不安を解消していったりと、メンタル面でもフォローすることが大切です。

糖尿病専門外来で看護師が働く魅力としては、他の医療機関と比べて体力的に楽という点が挙げられます。基本的に患者は自立しており、ほとんどのことを自分ですることができます。また、急を要することも少ないため、ペースを乱されることなく働けます。経験と知識を身につけることで、糖尿病看護のスペシャリストを目指すこともできますので、目標をもって働くことができます。